みそ汁は家庭を救う!…かもしれない。

本日仕事で会った某氏から、打合せが一段落したタイミングでちょっと愚痴を聞きました。
彼は昨年結婚式を挙げた新婚さんなのですが、奥さんがあまり料理をしてくれないのがちょっとした悩みなのだそうで。
じゃあ毎日どうしているのかというと、やっぱり外食が多いそうで、一時期は食費が家賃と同じぐらいにまでなってしまったそうな。
彼は30歳手前ではありますが、さらに先代から引き継いだ二代目ではありますが…一応、社長という肩書きがある訳で、そこそこそれなりのマンションに住んでるはずなのですよ。
奥さんはまだ若いので子供はいずれという感じで、楽しい新婚生活を謳歌中なのは決して悪いことじゃ無いし、二人とも外食続きが苦でなければ何も問題はないのだけれど、旦那さんとしてはかさむ食費は気がかりなんでしょうな。

うん、じゃあ君が料理するってのはどうなんだい?

いや〜、苦手ですね。チャーハンと野菜炒めしか作れません。

奥さんも、あんまり料理得意じゃないんだね?

そうですね…。

じゃあ、それを奥さんに押し付けるのはやめた方がいいと思うよ?

ええ、意地悪なアドバイスですよね(笑)。
でもそういう時代だと思うんですよ、今って。
別に男女平等とかジェンダー云々とかそういうことに目くじらを立てたいのではなくて、外で働くことも、家の中のことをやることも、自分の仕事ではないと思っていたことを、いつ何時やらなければならなくなるかわからないんですよ。
夫婦のどちらかがある日突然働けなくなったら、それまで家事に専念していた者が働きに出ることになるし、逆に、仕事しかしてこなかった者が家事や介護をせざるを得なくなるんです。
まぁこの辺りは長くなるので割愛しますが、要するに有事に備えて誰もが

『安くて、美味しくて、バリエーションのある料理を一つぐらいできるようになっておこうよ』

ということなんですよ。
そこで、みそ汁です!!!

スーパーの惣菜やお弁当が並ぶ食卓であっても、ほんの一手間足して作ったみそ汁は立派に一品の料理です。
野菜、魚、乾物、缶詰(!)、みそ汁の具のバリエーションは果てし無いのですから!
それをこの若夫婦はまだ知らないし、これまで知る機会がなかったのかもしれないと考えるとちょっと不憫にすら思ってしまう私です。
やっぱり地道にでもみそ汁の素晴らしさを広めて行かねばならんなぁ、と、まぁ改めてそんなことを思ったのでした。